Thursday, October 19, 2006

秋といえば食欲の秋・読書の秋・芸術の秋・・・あと色々ありますが、
最近は読書週間にして、時間があれば本を読むようにしています。
今読んでいる本がこれ。


「意味がなければスイングはない」という村上春樹さんが書かれた本で
彼の好きな音楽についてとことん熱く語っているというもの。
なかなか面白いです。
ジャンルもさまざまで、クラシック・ジャズ・ロック・・・よくここまで調べられたなぁと感服します。
紹介しているミュージシャンの一例を挙げると、
シューベルトやスタンゲッツ・ビーチボーイズ・スガシカオなど10人が登場します。
物書きの人は当然幅広く知っていなければいけないのでしょうけど
ここまで細かく書かれていると読み応え十分。
何気なく聴いてたあの曲やこの曲にこんなエピソードがあったのか・・・と思わせてくれます。
また聴き方が変わって楽しいです。
ちなみにこのタイトル、
「スイングしなけりゃ意味ないね(It don't mean a thing, If it ain't got that swing)」という
デュークエリントンの名曲のもじりですね。


少し音楽の話題になったので、最近よく店でかけている音楽を少し紹介します。
Ella Fitzgeraldのベストアルバム。
前からたまにかけてはいたのですが、
こないだオーストラリアから来られたご夫婦がI loves you porgyを聴いて
「この曲好きなんよねー」と言って下さったり
在住のイタリア人が「ええ曲かけてるやん、お前のセンスか??」と言って下さったりしたので
よくかけるようになりました。
Ella Fitzgerald・Sarah Vaughan・Billie Holidayと
所謂3大ジャズ女性ボーカルといわれている中で個人的に一番好きなのですが、
なんといってもこの人はスキャット!!最高にかっこいいんです。
聴いてて何度鳥肌が立ったことか、、、もうまさに神業。すごいです。
彼女が歌うHow high the moon?やMack the knifeの
早いスキャットや他の楽器とのやりとりなんかは思わずため息がこぼれてしまいます。
バラードもステキで、These foolish thingsなど思わずホロリと涙が出ます。

秋はバラードが似合うと思うんです。
Nina SimoneやBillie Holidayのバラードもいいし、
ジャズピアノだったらMichel Petrucciani、
彼は個人的に一番好きなピアニストなのでいつ聴いてもいいんですけど、
Stephane Grappelliとのアルバム、Flamingoはこの季節によく似合います。
クラシックもいいですね。
クラシックはちょっと苦手な方も思い切って手を伸ばしてみるといいもんです。
debussyのピアノ曲、亜麻色の髪の乙女、月の光などはしっくりくるかもしれません。
ピアノの音色はこの季節に聴くと格別なんです。ゆったり出来ます。
しっとりとバラードを聴きながらお酒をたしなむ、という贅沢な時間を過ごすのはいかがでしょうか。

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