Sunday, August 31, 2014

92年の重み

今日は去年亡くなった父の誕生日。
そして、大好きな祖父が亡くなって2週間が経ちました。

1年のうちに大切な人が二人もいなくなると、本当に辛い。
日本より2時間の隔たりは、こんな時とても長く、とてつもなく遠く感じます。

今月はとにかく泣きました。
でも一緒に泣いてくれた家族、そして心配してくれたお友達がいてくれたことに心から感謝。
残された私は、与えられたことを受け入れる強さを持ち、
泣かなくてすむように、楽しい人生を歩みたいと思います。

亡くなった祖父はなんと92歳。
母から実はあまり様子がよくない、というメールがあり
朝空港について、お昼におじいちゃんの病院へ行き、その夜に亡くなってしまいました。
みんなには、彩ちゃんのこと待っててくれてたんやねと言われ、最後の最後まで大好きなおじいちゃんに思いが通じたような気がしました。


自分ではあまり記憶にないのですが、小さい頃から「おじいちゃんみたいな人と結婚する」と言ってたそうです。それくらいおじいちゃんが大好きでした。



おじいちゃんの大好きなところをあげてみようと思います。
・マメ
花作りが大好きだったおじいちゃんは、家にはすごい数の花がありました。庭に収まりきらず一時家の前の道路にまで菊があったことも。
その菊作りの指導にと、近くの小学校で教えたり、どこかの展示会へ出展したり、
また、それを記念に写真に収め、一枚一枚丁寧にアルバムにして、コメントを自ら書いたり、、本当にマメでした。

・聞き上手
普段は無口でもおしゃべりでもないおじいちゃんでしたが、「どうや、あやちゃん元気か?」の後の間で、うん、と答えても、ちょっと弱ってるな、と察知してくれるおじいちゃん。
「あんまり無理したらあかん、おじいちゃんももう若くないからあんまり無理せんようにしてんねん。」とよくわからない答えに思わず笑ったり。いつだったか、お母さんの若い頃の写真を見せてもらった時に恋愛相談に乗ってもらったこともあったなー。

・適度な運動、きちんとした食生活、そして自分のことは自分で。
亡くなる前の4ヶ月だけ入院したものの、92歳の誕生日直前までは、自分のことは自分でしていたおじいちゃん。

日々の散歩をほぼ毎日欠かさなかったこと
3食自分の歯で食べていたこと(8020と言われていますが、20本以上の歯を残していたんです。)
自分史をきちんと残していたこと。(自分のお葬式で読み上げられますので、きちんと残しておくべきだと思いました)




お葬式は総勢150名の方に来ていただき、大好きだった菊の花に囲まれたおじいちゃんは、92歳とは思えないとってもきれいな顔としっかりとした骨を残していきました。


そんなおじいちゃんから、私が東京へ行った時に書いた手紙のお返事をくれていて、
押入れの中から出てきました。
お葬式の後にその手紙がふと出てきたものだから、びっくりしました。

その中には、こう書かれていました。


彩ちゃんが頑張っているのを知っておじいちゃんも頑張って菊を作っています。
水分を多く取り、ストレスをためないで、12時までには寝るようにしてね。
あまり冷たいものを食べないように、元気でね。




とのこと。
今の私にも当てはまることがたくさん。
読みながら、涙が止まらなくなってしまいました。

大好きなおじいちゃん、本当にありがとう。




Thursday, June 12, 2014

遺跡ではないんです。

最近、会ったことのない方から、「カンボジアに行くんですけど、会えませんか?」という連絡をとても頻繁に頂く様になりました。
怖い思いをしたくないので、やんわりと申し上げますと、
残念ながら、私は遺跡ではありませんので、いつもどこかに存在しているわけではありません。
見ず知らずの方にお会いするのは、私にとって結構勇気が要りますし、はっきり言って怖いです。
一応、年頃の女ですし、まだ嫁入り前だし(笑)のこのこ会いに行くなんて、私はできません。

何人の方が、MILOを見てくださっているかわかりませんが、
MILOがすごいのは、MILOにたくさんの人がいて関わってくださっているからで、
私がすごいわけでは決してないんです。私一人でMILOをやっていたら、間違いなくとっくに終わってます。

今でこそ、「独立」「セカシュウ」という言葉が流行ってますけど、
私は、そんな言葉がない時代に飲食店やって、失敗してるんですよ、それでもまだ懲りずにいるだけなんです。

だから、会うような価値はあまりないと思いますし、
会いたい人とは、会えるようになっているから、無理やりにでも会う必要はないんです。
それに、MILOは定期的ではないけれど、ライブもしていますので、ぜひそちらをチェックしてください。


でも、本当のことを言うと、会って話してて「あぁなんだ、大したことないな」と思われるのが嫌なんです。あぁぁぁぁ言っちゃった!(笑)私ちっちゃいなー!
せっかくのカンボジア旅行、私で時間をつぶさずに、もっとここでしか見られないものを見て、聞いて、感じてくださいね。縁があればどこかで会えますよ、絶対に。

発表会

私は4歳のときからずっとピアノの先生になりたいという夢がありました。
今、こうして日本以外の国で、日本人以外の子供たちに囲まれ、ピアノを教えていられるなんて、本当に幸せだなあと思います。

 先日、シェムリアップで4回目となるピアノの発表会をしました。
今年は4歳から33歳まで合計27人の生徒が出演、1時間生徒たちの緊張がこっちにまで伝わり、心臓が張り裂けそうでした。みんな、感動をありがとう!!
最後は毎年恒例の講師演奏。今年はzarusovaのれなさんと一緒に、子供たちが大好きな「Let it go」を演奏しました。
生徒のお母さんにビデオを頂いたので、調子に乗ってアップします。
イントロで子供たちの「わぁぁぁ!!!」という声や、数人のエルサが会場にいるのかと思うくらい歌い上げている子供たちの歌声が聞こえて思わず笑っちゃってます。
 発表会の次の週に生徒からたくさんのお手紙をもらい、涙もろい私はレッスンどころではなくなってしまいました(笑)

随分厳しいことを言っていると思うけど、音楽をこんなに好きになってくれてありがとう。
ピアノをこんなに楽しんでくれてありがとう。

私の夢をかなえてくれた生徒たちに心から、本当にありがとう。

これからも子供たちがもっと音楽を楽しめるよう、私も、もっともっと音楽人生を楽しもう。

Sunday, March 30, 2014

絶対音感

小さい頃からピアノのレッスンを受けている人は数ヘルツのずれはあっても、絶対音感は自然につくものだと思います。

私も絶対音感があって、(実は最近薄れつつある)ドレミってちゃんんとドレミの音で歌えるけど、CDEってドレミの音にならないことに気づきました。
ソの音出して、って言われて「ソー」って歌えるけど、「G-」って歌ってソの音が出るものなのか、絶対音感ある人、試して欲しいです。コメント求む。

私の生徒には英語圏の子供たちもいて、ドレミではなくABCで読譜をします。
アメリカでピアノを習っていた生徒がうちに来たとき、キラキラ星をCCGGAAG-って歌いだして、びっくりし、自分でもやってみたけど、これがなかなかできないもので、はじめは私も練習しました。
ちなみに読譜方法は、ト音記号の場合、第一線からEvery Good Boy Does Fineの頭文字を読ませるという方法もあったりします。
ドレミかABCか、一長一短ですが、子供は結局どちらでもすんなり吸収していくものです。彼らの柔軟性はやっぱりすごいです。
私はドレミから入り、コードネームを勉強する際にABCを習い、楽典でドイツ音名を習い、という感じなので、ドレミで教えるのが一番スムーズです。

絶対音感ってどんな感じなのか、非常にわかりやすいビデオを先日友だちがアップしてたので、私もシェア。
このビデオの中に出てきますが、友だちとカフェで話してて、BGMが気になって会話が耳に入ってこないのはまさに、絶対音感あるある!
というわけで人の話を聞くことができないのは、全て絶対音感のせいとしておこう。


Saturday, March 15, 2014

ココプ

私のように海外に住み、ましてや家にテレビもないような生活をしていると、東北のニュースなどはほとんど耳に入ってきませんが、
3年経った今も困難な暮らしに直面されている被災地の人々が、1日も早く平穏な暮らしを取り戻せるようにと心から願わずにはいられません。

きっと、日本に暮らす方々はもちろんのこと、海外で暮らす日本人は皆同じ思いを抱えていると思うのですが、
毎日の生活の中で、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまい、それ以外のことはとても考えられないということがあります。
そんな中で、被災もしていない自分が、余裕があるときにだけ思い出したように、まじめに復興とか原発とかについて考えるのは偽善じゃないかと、後ろめたい気持ちになります。
そして繊細な話題だと思うからこそ、余計この問題について日常的に触れる機会はどんどん減ってしまいます。

震災が起きたとき、情報源として真っ先に頼ったインターンネットには、正確な情報と同じように間違った情報も流れ、私たちは余計「間違った情報」に敏感になっています。
特に福島の問題については、今でも現地に住む人々の平穏を心から望んでいるからこそ、誰かを傷つけてはいけないという気持ちから、正確な情報でないと語れないという雰囲気があります。
でも、そんな雰囲気が、震災について語る機会を失わせ、被災地をますます孤立化させているのかもしれません。


「絆」、「節電」、「原発0」などという言葉もブームで過ぎ去ってしまうんではないか、そうならない為にどうすればいいのか。
今がよければいい、というのではなく、私たちの子供、またその子供の世代のことも考えて、今しなければならないことは何なのか。
これから100年後、私はもうこの世にいないけれど、その頃生きている子供たちが、普通に勉強をし、恋をし、大人になっていく世の中を、私たちはきちんと残せるのだろうか。

そんなことを思っていたら、同じように思っている方がプノンペンにもいらっしゃったのです。
そして、ひとつのプロジェクトになりました。その名は「心をつなぐプロジェクト」
シェムリアップでは可愛く「ココプ」と略して呼んでいます。


この「ココプ」を通じ、たくさんの気持ちが集まったら、みんなで真剣にそのことを話せるのではないか、
あの日、世界中の人が日本を支えてくれたことに、照れずに感謝を伝えられるんじゃないか。
そんな大げさじゃなくてもいい、ただいつも隣にいてくれる人に「いつもありがとう」と伝えるだけでも十分なのかもしれない。

悲しいかな、私たちはこういう機会がないと、素直になれないもの。だからこそ今、改めて心からありがとうと伝えたい。
家族がいる、友達がいる、支えてくれる多くの人がいることに、心から感謝。
悲しいことがあっても、今日もちゃんと太陽が昇り、おいしいココナッツジュースを飲める朝が訪れることに、心から感謝。



そんな感謝を伝えるきっかけ作りの手伝いをしたい、心をつなぐプロジェクト「ココプ」、
カンボジアから世界へ、きっと届くはず。
cocoro.siemreaplife.com



という独り言です。

Saturday, February 22, 2014

猫のえさ

猫が家に住むようになって変わったことがある。それは、夜遊びが減ったこと。
遅くても11時には帰ってきてしまう。ドアを開けると「遅いよ!ご飯まだー???」と言わんばかりの勢いで走ってくる。
でもたまにはこんなことも・・・。


 どこかの野良猫と喧嘩して帰ってきたママ、リトルミー。鼻血出しながらしょんぼりの図


 ご飯は必ず子供たちが食べ終わってから。でもたまにはお腹が空き過ぎて、我先にということも…


 お昼寝は欠かさない。私が休みの日は日向でお昼寝できるから嬉しそう。


ちょっと微妙な構図だが、初めての家族写真。



えさの話を少し。
市販のえさの評判の悪さは少し調べただけで山ほど出てくるので、この際自分で作ってみようと思い、自分で作り始めました。
大体ですが、野菜40%、穀物30%、鶏肉20%、魚20%の割合で、魚以外はすべて生のままミキサーにかけて出来上がり。
野菜はにんじんが人気。日によって変えますが、キャベツや白菜、空芯菜やかぼちゃを入れたりしてます。
穀物は、白米、玄米、オートミール、パンを入れたりすることもあります。
鶏肉は胸部とレバーを、魚は蒸したものを使っています。

母猫のリトルミーは、これに加えてトカゲやネズミを自分で捕まえて来て食べてます。

と思ったら、今日子猫のザイオンが小さなネズミを捕まえて、、、しっぽまで綺麗に食べちゃいました!!肉は自分でハントして食べ、どんどん強くなっていってほしいと思う飼い主なのでした。

Thursday, February 20, 2014

珍客、その後

その日は、突然やってきた。
一人で黙々と仕事をしていた24時、飲んでいた紅茶がなくなり、そろそろ寝ようかと思っていたとき、
突然耳に入ってきた「…ミャァオォォォ…」という心細い声。
びっくりして上を見上げると、高さ2メートルの棚の上から、猫がジーっと私を見下ろしているではないか!

数日前にハウスシェアしているイタリア人が、「この猫妊娠してるね」と言っていたのを思い出した。あ、ここで産むんだな。
私と猫は、なんとなく、お互い干渉し合わない様にしよう的な合図を送りあい、次の日の朝を迎えた。

朝、、、
間違いなく猫の声が一匹ではない。産まれている。
一度も猫を飼ったことがない私。しかも、昨日まで野良猫だった猫で、2メートルもの高さから見下ろされていても、どうしようもできない。
ということで、大家さんへ助けを求め直行。
すると、大家さん、大喜び!カンボジアでは猫が自宅で出産すると、幸運をもたらすといわれているらしい。

というわけで、産まれた3匹の子猫はあれよあれよと大きくなり、ただいま5週目に入りました。
名前は、ステラちゃん・ミスティーちゃん・ザイオンくんに決定。
ステラ
ミスティー
ザイオン

ザイオンは、高校のときから子供ができたらザイオンという名前にしようと思っていて、自分ではすごくかっこいいと思っていたのに、親友に馬鹿にされて結構ショックを受けたことがあります。

猫好きなフランス語の先生にえさは絶対自分で作ったほうがいいよ、と言われ、しかもなんだかちょっと脅し気味に言われて(笑)自分で作ってるんですけど、なんかこれはこれでとても楽しい。
自分ではもうお肉もお魚も調理しないと思っていたけど、猫のためにせっせとお魚を調理している自分にちょっと笑ってしまう今日この頃です。




Saturday, February 15, 2014

Eternal Greenの精進料理





大満足のEternal Greenさんの精進料理コース、本当においしいんです。素材が生かされてて、心から「ご馳走様でした」の晩御飯。

ヴィーガンになったら、何食べるんですか?野菜だけ?とか言われますが、普通に色んなもの食べられます。
パスタだったらトマトソースやジェノバソースは大丈夫。
お出汁は昆布でとりますし、
食事もおそばとかおうどんとか、お野菜をメインにしたおかず、きんぴらごぼうとか、そういうのならまず問題なし。おすしもいなりずしなら平気。ちらし寿司にも卵を入れなければいいだけ。

ただし、やはりお友達と外食すると、言うべきか言わないべきかいつも迷います。
気を使わせたくないなぁと思う気持ちが先行してしまうんです。

Eternal Greenの麻子さんは、そんな相談に乗ってくださって、本当に心強いです。
カンボジアにこられるビーガンの方、Eternal Greenへぜひ。